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玄海原発3号機燃料装填の中止を要請

本日,九州電力は玄海原発3号機への燃料装填を始めましたが,直前の早朝,「さよなら原発佐賀連絡会」は,他の団体とともに,これを中止するよう要請し,以下の文書を九電に手渡しました.

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              2018年2月16日
九州電力株式会社
代表取締役社長 瓜生道明様
               さよなら原発!佐賀連絡会
               代表 豊島耕一

玄海原発3号機燃料装填を直ちに中止してください。

以下は、その理由です。

1.再稼働の県民理解は得られていません。
  佐賀県民の約半数が、玄海原発3・4号機の再稼働に反対しています(2017年11月15日佐賀新聞)。県内5か所で行われた住民説明会で、再稼働賛成の意見は全くありませんでした。30キロ圏内の首長では、伊万里、松浦、平戸、壱岐の4市長が反対され、嬉野、神埼の市長も反対されました。「広く意見を聴く委員会」では、7人が反対、10人が賛成容認、9人がその他の意見です。自民党支持者の45%が再稼働に反対、賛成は42%です(2016年10月17日朝日新聞)。

2.重大事故対策は不十分です。
  再稼働時にも重大事故が起こる可能性がありますが、重大事故に対処する緊急時制御室とフィルター付きベント設備が設置されていません。
  製品不正データの検証は不十分です。神戸製鋼の自主点検はこの1年間に製造された製品についてのみ行われ、品質データは3年分しか保存されていません。三菱マテリアルは8日、新たなデータの不正が発覚したと発表しています。
  規制委員会が作成した『火山ガイド』は厳しく適用される必要があります。

3.住民の安全は保証されていません。
  現在の避難計画では被曝は避けられませんし、汚染された地域を元通りに復旧することはできません。

4.使用済み燃料の再処理も地層処分も目途は立ちませんから、これ以上再稼働によって危険な使用済み燃料を増やすべきでないことは明らかです。

5.電気(電力)は節電、省エネ、再生可能エネルギーの急速な普及等によって十分足りていますし、さらに太陽光や風力の発電単価も急激に下がっていますから、危険な原発を動かす必要は全くありません。


         連絡先 杉野 (電話番号はweb上では省略)

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