SSブログ

知事との直接面談を申し入れました

3月30日の記者会見で予告しましたように、5月9日、「脱原発佐賀ネットワーク」は、佐賀県に知事との直接面談を申し入れました。当日は佐賀新聞と西日本新聞の取材がありました。(→佐賀新聞の報道

以下に、提出した要請文を公表します。
---------------

2022年5月9日
佐賀県知事 山口祥義様

    脱原発佐賀ネットワーク
     玄海原発対策住民会議
     さよなら原発!佐賀連絡会
     玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
     さようなら原発1000万人アクション
     佐賀県原発問題対策協議会
     原発を考える鳥栖の会
     原発なくそう!九州玄海訴訟原告団・弁護団
     玄海原発反対!からつ事務所
     玄海原発の廃炉問題を考える会
     原発と放射能を考える唐津の会

     代 表 豊島耕一・野中宏樹
     連絡先 豊島耕一 携帯電話(省略)
     電子メール(省略)

乾式貯蔵施設と原子力避難訓練に関して
知事との意見交換の場を求める(要請)

 知事におかれましては、コロナ対策をはじめ県政運営にご多忙なことと拝察申し上げます。
 さて、本年2月14日の当脱原発佐賀ネットワーク(以下、当会)は、乾式貯蔵施設に関して知事との意見交換の場を持ちたいと申し入れをしました。しかし知事は、理由が曖昧なまま面談を断り、3月18日付けで文書にて回答されました。しかもその6日後の同月24日には九電への事前了解を発表しました。
 去る2021年3月11日には短時間ではありましたが当会が知事と面談する機会を得たとき、「時々皆さんのお話を直接聞くことも大事です」と発言されました。しかるに、今般の面会拒否から事前了解発表に至る対応は、「県民の声を聞き置く」だけで真摯に県民と対話する姿勢は見られず、また県民への説明責任も果たされていません。
 つきましては、知事の「開かれた県政」の一端を実現するためにも、以下の2項目に関して面談と意見交換の機会を設定していただきますよう、再度お願いします。面談の日程や時間につきましては、当会は柔軟に対応いたします。


意見交換を希望する事項
1.乾式貯蔵施設に関して
2.原子力防災訓練に関して


以下、具体的に質問いたします。
1.乾式貯蔵施設に関して
1)先の文書解答(本年3月18日付け県知事回答書)では、2月14日付申し入れ(以下申し入れ)の項目1の「公開の説明・意見聴取 の行事に値しないと考え得る根拠」についての回答がありません。あらためて直接お尋ねしたいと思います。
乾式貯蔵施設で保管した後の使用済み核燃料の搬出先に関しては、六カ所再処理工場の稼働見込みが全く立たない状況が広く知られているにもかかわらず、「国と九電がそれぞれの責務を果たしていくべきと考えており、あわせて、国民に十分な説明を行うべきと考えています。」と回答されているのみで、知事ご自身の責任について全く触れておられません。玄海原発の稼働や乾式貯蔵施設の建設を認めている佐賀県知事として、これで県民への責任を果たしているとお考えなのか、直接お伺いしたいと思います。

2)同じく申し入れの項目2に関しては、結局、知事は判断の詳細や根拠などを公表されることなく「事前了解」をされました。そこで面談にてそれらをお尋ねしたいと思います。

3)申し入れの項目3の「核のゴミ」の最終処分についての回答でも、1と同様に、国の責任について述べられるだけですが、ご自身の責任についてはどうお考えなのでしょうか。核のごみの保管管理は、今後数千世代にわたる問題であり、極めて深刻かつ重大な問題です。

2.原子力防災訓練に関して
令和3年度佐賀県原子力防災訓練は本年2月26日に実施されました。佐賀県、玄海町、唐津市及び伊万里市で極めて小規模に実施されました。これは、新型コロナ感染拡大防止の観点からやむを得ない面もあると拝察しますが、当会のメンバーが当日現地各所を視察して気付いた問題点及び、原子力防災計画(佐賀県地域防災計画・第4編(原子力災害対策))のそもそもの問題点について、以下に示します。

1)2月26日の佐賀県原子力防災訓練に関して
(1)車両の被曝検査装置(ゲート型モニタ)は佐賀県が十数台保有しているとの説明がありましたが、これで実際にUPZ圏内在住の約25万人が利用する数万台に及ぶ避難車両の検査を1週間程度の短時日で実施できるとお考えですか?

(2)多久市総合運動場での車両除染訓練の後、作業に当たった自衛隊員に対して本部会場責任者らが「放射性物質はそれほど危険なものではないが、他の人に付いたり、環境を悪くするといけないので、拭き取ってください」旨、説明されていました。これは、原発事故での放射性物質の危険性を軽視し、原子力防災訓練の必要性をも否定する発言ではないでしょうか。原子力防災訓練に際して担当職員への放射線に関する教育研修はどのようにされていますか?

(3)当日の町内放送やスマホメールで「安定ヨウ素剤が手元にない人は、玄海町役場に取りに来て下さい。」旨知らせがありました。これでは緊急時に余計な移動を強いることになり、町民をいたずらに被曝させる危険性があります。PAZ内の住民は安定ヨウ素剤をいつも携行すること、またはすぐ飲めるような場所に置くことなどの指導を徹底するべきではないですか?

2)原子力防災計画について
(1)原発事故発生時の風向の把握と風向に応じて避難経路を迅速的確に変更するような計画が示されていませんが、これで実際の事故の際に対処できるとお考えでしょうか?
(2)佐賀県内の離島の住民全員の避難が短時間で可能とお考えでしょうか? 簡易シェルターや自宅での屋内避難の場合、何日間の避難を想定して対策を講じていますか?

以上
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。