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佐賀県原子力防災訓練についての要望,質問書を提出

12月19日,佐賀県庁に,次のような要望・質問書を提出しました.

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           2014年12月19日
佐賀県知事職務代理者
佐賀県副知事 坂井浩毅 様

             さよなら原発!佐賀連絡会
             代表 豊島耕一

佐賀県原子力防災訓練についての要望、質問書

原発事故から県民を守るためにご尽力のことと思います。

私たちは玄海原子力発電所で福島原発事故のような重大事故が起これば、県民の被曝は避けられないのではないかと危惧しています。

佐賀県では1月24日に原子力防災訓練を計画されていますが、形式に流れることなく、誰も被曝することなく避難できるのか、避難計画の実効性を確かめて頂きたいと思います。そのために、事故の進展に沿った避難活動の全体が首尾一貫した整合性のあるものかどうか、県民の無用の被曝が避けられるかどうかが検証できるような訓練を設計して下さい。

そのため、以下のⅠに列挙した項目を避難訓練に加えていただくようお願いします。また、Ⅱの項目も是非とも実施して下さい。

回答は1月15日までに頂ければ有り難く存じます。


I 訓練について
1、 PAZ(予防的防護措置準備区域)内
(1) 在宅の要援護者(要担送)の場合、車両手配から福祉避難所、入院施設を決 定して入院まで
(2) 保育所、小中学校へのバスの手配
(3) 集合場所への全員(要援護者を含む)が集まる訓練(時間を見る)
(4) 深夜に停電した場合の住民への避難指示
(5) 土砂災害等で孤立した地区の避難

2、 UPZ(緊急時防護措置準備区域)内
(1) 屋内退避中の安定ヨウ素剤の配布と模擬服用(3歳未満の乳幼児を含む)
(2)モニタリングを開始して避難地域を特定、住民に周知して避難開始、全員避難の確認
(3) 避難先が明らかに放射線量の高い状況を踏まえてルート変更を指示し、全員に周知する
(4)「放射能が測定される段階で避難では遅い」と考えられているので、SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)を利用した避難訓練を行う
(5) 医療機関(重篤患者を含む)の1日以内の避難

3、 30キロ圏外
(1) プルーム(放射能の雲の塊)飛来時、モニタリングから地域を特定した屋内退避の周知
(2) 安定ヨウ素剤の配布と模擬服用(3歳未満の乳幼児を含む) 3福島県飯館村の面積を想定した(要援護者を含む)1週間以内の避難先の指示、周知の徹底
4、 最悪(不測事態)シナリオを想定した全県民の170キロ県外への避難のシ ミュレーション
5、 複合災害を想定した、また、抜き打ちの避難訓練

II 避難計画について
1、 緊急時のモニタリングデータおよびその評価結果を即時県民に公表するシステムを構築してください。
2、 事故が起こった場合に県民が本当に無事に避難できるのか、実効性を検証、確認してください。さらに、避難計画の実効性について公開討論会を開いて 県民の理解を深めてください。

    連絡先
           豊島耕一 電話/ファクス: xxx E-mail:xxx
           杉野ちせ子 携帯:xxx 840-0844 佐賀市xxx
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